経済の基盤を守る生物多様性に関わる仕事の魅力 | グリーンジョブのエコリク

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2026.3.13

職種紹介

経済の基盤を守る生物多様性に関わる仕事の魅力

近年、ESG投資やサステナビリティ経営の注目が高まるなかで、「気候変動」と並んでキーワードとなっているのが「生物多様性」「ネイチャーポジティブ」です。今回は、私たちの経済活動の根底を支えている生物多様性とはなにか、生物多様性に関わる仕事にはどのようなものがあるのか、見ていきます。

1. 生物多様性とは

生物多様性とは、地球上の生きものたちの「豊かな個性とつながり」を指します。 地球上の生命は、40億年という長い歴史の中でさまざまな環境に適応して進化し、現在では3,000万種ともいわれる多様な生きものが存在しています。これらは一つひとつに個性があり、全てが直接的・間接的に支え合って生きています。

生物多様性条約では、この多様性を以下の3つのレベルで捉えています。

生態系の多様性

森林、河川、サンゴ礁など、さまざまな自然環境が存在すること

種の多様性

動植物から細菌に至るまで、多様な種類の生きものが存在すること

遺伝子の多様性

同じ種であっても、形や模様、病気への強さなど異なる遺伝子を持つこと

2. 生物多様性が抱える「課題」と「ビジネスリスク」

なぜ今、ビジネスの領域で生物多様性が重要視されているのでしょうか。それは、人類の生活と経済活動のすべてが、自然資本(自然の恵み)の上に成り立っているからです。

世界経済フォーラム(WEF)の報告では、世界のGDPの半分以上が自然に大きく依存しています。食料や医薬品の原料調達、水質浄化、気候の安定化など、私たちは生物多様性による恩恵(生態系サービス)なしには事業を継続できません。

現在、開発による生息地の破壊、乱獲、外来種の持ち込み、そして気候変動などにより、過去に類を見ない猛スピードで種の絶滅が進んでいます。生物多様性の喪失は、サプライチェーンの断絶や原材料の枯渇といった直接的なビジネスリスク(ネイチャーリスク)に直結するため、世界中の企業が対応を迫られているのです。現在は、これ以上の損失を食い止め、自然を回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」という考え方が、世界的な共通目標となっています。

図1 生物多様性の損失を減らし、回復させる行動の内訳
出所)環境省「生物多様性国家戦略2023-2030パンフレット」(※1

3. 生物多様性に関する仕事とは?

自然環境を守りながら経済を発展させるために、現場で活躍する専門家たちがいます。代表的な仕事の一つが「環境調査・環境アセスメント」です。

環境アセスメント(環境影響評価)

大規模な開発やインフラ整備が行われる際、事前に自然環境への影響を予測・評価します。

環境測定・調査

土壌や水質、動植物の生態系調査を現地で行います。また、大気測定車などを用いて、大気中の二酸化硫黄(SO2)や微小粒子状物質(PM2.5)、騒音・振動などをモニタリングします。

環境保全や対策の提案・コンサルティング

調査結果をもとに、企業や自治体に対して自然へのダメージを最小限に抑えるための具体的な対策を提案します。

生物多様性に関わる仕事の魅力として、自然環境の保護と企業の持続的な成長の架け橋になれることが挙げられます。現場での緻密なデータ収集に基づき、企業の意思決定に科学的な根拠を与え、社会全体のサステナビリティに直接貢献できる非常にやりがいのある専門職です。

エコリクでは、実際に環境調査を行うリサーチャーの求人をはじめ、インパクト投資、コンサルタント、持続可能な産業の認定機関など、様々な面から生物多様性の保全に関わる求人があります。学生時代に環境系の勉強をされてきた方、調査に関する知識をお持ちの方、英語が得意な方など、企業側の求める人材像も多様です。

「自分のスキルは活かせるだろうか」「こんな求人はあるだろうか」などちょっとした相談も、ぜひお気軽にキャリア相談でお聞かせください。企業にも、求人にも、転職活動にも精通したマッチングディレクターと一緒に、あなたのキャリアについて、将来について考えませんか。

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執筆者

エコリク運営事務局

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