エコリクコラム

2025.2.12
トピック
ブレストからプレゼンまでの情報のまとめ方
仕事をしている上で議論、意見を出すなどのシーンもあると思います。そういう仕事を任されることもあるかもしれません。
物事をまとめる手法として、ブレーンストーミング、KJ法、ロジックツリー、ピラミッド構造などをご紹介したいと思います。
ブレーンストーミング
ブレーンストーミングとは、複数人で自由に意見を出し合い、新しいアイデアを引き出す会議手法です。
ブレーンストーミングでは、①自由に発言する②批判・決断しない③アイデアを組み合わせる④質より量を重視する、の4つを参加者が守るとうまくいくと言われています。
後は時間を短く設定すると高い集中力を保ったまま取り組めるとも言われています。
KJ法
KJ法とは、断片的な情報・アイデアを効率的に整理する目的で用いられる手法で、1967年、文化人類学者である川喜田 二郎氏が著書『発想法』において、「効果的な研究・研修方法である」と紹介したことで広く知られるようになりました。
なお、KJ法の名称は、川喜田 二郎氏のイニシャルに由来しています。
(KJ法のやり方)
- ホワイトボードもしくはノートを用意する
- 付箋またはカードを用意する
- 付箋またはカードにアイデアを書き込む
- アイデアをグルーピングし、意味合いを抽出する

出所)KJ法のやり方とコツ|アイデアをまとめる手順をわかりやすく解説(※1)
KJ法を実施する目的は、単に情報整理をすることではなく、テーマの本質を明らかにすることです。
グループ化をした後は、グループ同士の関係性をわかりやすくするために、矢印・記号を用いて図解化していきます。
KJ法の目的は「情報を整理したうえで、関係性を見出しながら、理論を構築したり、新たなアイデアを創出したりすること」であるため、図解化は重要なステップです。
図解化したラベルを参考に文章化します。これにより、新たなアイデアの創出につながります。文章化する際は、重要度が高いと思われる情報・アイデアから順番に行うと、スムーズに進みやすいです。
ロジックツリー

出所)【無料テンプレート】ロジックツリー とは? 意味と活用方法。フレームワークをテンプレート付きで書き方を解説。(※2)
ロジックツリーとは、問題や課題を階層的に分解し、論理的に整理するフレームワークです。原因分析や解決策の立案、意思決定プロセスの明確化など、業務改善や複雑な問題を構造的に理解するために用いられます。
先ほどのKJ法で図解化する際にロジックツリーを使うとうまくまとまる可能性が高いです。
ロジックツリーを作成する際に注意しておきたいポイントは、ロジカルシンキングでも重要視されている漏れがなく、重複がない、MECE(Mutually、Exclusive、Collectively、 Exhaustive)を中心にロジックツリーを作成していくことです。
もし、分類に重複と漏れがある場合には、再度MECEを重視してロジックツリーを見直しましょう。また、ロジックツリーを作る際には、包有関係や因果関係も重視しましょう。
ピラミッド構造
ピラミッド構造とは、主張や考え方を分かりやすく整理、説明するためのフレームワークのことです。
矛盾のない、説得力のある論理展開が可能となり、ビジネス上の問題解決やコミュニケーションの円滑化のために用いられることが多いです。

ピラミッド構造では、上層に来る主張やメッセージに対し、その下層に根拠や理由を複数展開します。
この時点で三角形を形作りますが、その下層の各項目の下にも、裏付けとなる要素を複数展開して最上層の仮説、もしくは説明を支え、精度を高めます。
図式化するとピラミッドの形をとり、考えや主張、問題を可視化することによって論理の精度を上げるため、ピラミッド構造と呼ばれています。
ピラミッド構造は、理屈は明快ですが、実際に構築しようとすると簡単ではありません。枠の設定は慣れてくれば比較的容易なのですが、難しいのは「So What?」の解釈を適切に行えるかです。
ピラミッド構造を用いた論理展開に関してよくある過ちは、まず結論があり、それに都合のいい情報のみ集めて論理を組み立てるというものです。
強引で偏った主張は自分の評価を下げます。広い視点から物事を見ることが大切です。
特にサステナビリティ領域は広い視点を持つことが求められます。広い視点を持ちつつスペシャリストを目指せる求人も取り扱っていますので、ご興味ある方はキャリア相談を活用ください。