「目標達成」は“根性”じゃない!若手社会人が知っておくべき「目標管理」の極意 | グリーンジョブのエコリク

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「目標達成」は“根性”じゃない!若手社会人が知っておくべき「目標管理」の極意|グリーンジョブのエコリク コラム

2025.6.6

トピック

「目標達成」は“根性”じゃない!若手社会人が知っておくべき「目標管理」の極意

「目標達成」と聞くと、「つらい」「苦手」と感じる人も多いかもしれません。

新入社員研修も終わり、具体的な業務に向き合い目標を持った人も多いのではないでしょうか。

確かに、やみくもに努力や根性で目標達成しようとしても、苦しいだけです。苦しいだけでなく、目標の達成率も低くなり、挫折して自信を失う結果になることもあります。

目標達成には、効果的なステップとテクニックがあります。それさえ身につければ、今すぐにでも「目標達成できる人」に変身することが可能です。

「目的」と「目標」の違いを明確にしよう

まず、混同しやすい「目的」と「目標」の違いを理解することが大切です。

  • 目的: なぜそれをするのか、最終的にどうなりたいのか、という「ありたい姿」や「最終的なゴール」です。漠然としていても構いません。
    • 例:「お客様に最高の満足を提供したい」
    • 例:「仕事を通じて社会に貢献したい」
  • 目標: 目的を達成するために、いつまでに、何を、どれくらい達成するかを具体的に示したものです。数値や期限を設定し、達成度を測れるようにします。
    • 例:「今期中に担当顧客の満足度を90%に引き上げる」
    • 例:「来月末までに新規企画書を3件提案する」

目的は羅針盤、目標はそこへたどり着くための具体的なチェックポイントだと考えると分かりやすいでしょう。目的が明確であればあるほど、設定した目標の達成意欲も高まります。

目標設定の強力なツール「SMART」の法則

目標設定が苦手な人でも、「SMART(スマート)」の法則を使えば、誰でも効果的な目標を立てられます。これは、以下の5つの頭文字をとったものです。

S (Specific):具体的に

  • 「頑張る」ではなく、「〇〇のスキルを習得する」「〇〇の資格を取る」のように、何を達成したいのかを明確にします。

M (Measurable):測定可能に

  • 「売上を伸ばす」ではなく、「売上を10%アップさせる」「新規顧客を5件獲得する」のように、数字で測れるようにします。

A (Achievable):達成可能に

  • 無理なく達成できる現実的な目標を設定します。高すぎるとモチベーションが下がり、低すぎると成長に繋がりません。

R (Relevant):関連性のある

  • 自分の役割や会社の目標、そして「目的」と関連性がある目標かを確認します。なぜその目標を達成する必要があるのかを理解しましょう。

T (Time-bound):期限を設定する

  • 「いつまでに」達成するのか、明確な期日を設定します。これにより、計画性が生まれ、行動に拍車がかかります。

例:SMARTな目標設定

  • 「今期中に、営業成績を前年比15%アップさせるために、新規顧客への訪問件数を週に3件増やし、契約率を2%改善する」

このように具体的にすることで、何をすべきかが見えてきます。

目標を「行動計画」に落とし込む

せっかくSMARTに目標を設定しても、行動に移さなければ意味がありません。設定した目標を、具体的な「行動計画」に分解しましょう。

目標達成までの道のりを細かく分解し、日々のタスクレベルにまで落とし込むのがポイントです。

ステップ1:目標達成に必要な要素を洗い出す 例:営業成績15%アップの目標なら

  • 新規顧客開拓
  • 既存顧客との関係強化
  • 提案資料の改善
  • 商品知識の深化

ステップ2:それぞれの要素に対して具体的な行動を決める

  • 新規顧客開拓:
    • 「週に3件、テレアポリストを更新する」
    • 「月に1回、異業種交流会に参加する」
  • 提案資料の改善:
    • 「週に1時間、過去の成功事例資料を分析する」
    • 「月に1回、先輩に提案資料のレビューを依頼する」

ステップ3:行動に期限を設定する 「いつまでに」「何をやるか」を明確にし、カレンダーやタスク管理ツールに落とし込みましょう。

こうすることで、目の前のタスクをこなすことが、目標達成への着実な一歩であると実感できます。

成功と失敗のサイクル:PDCAを回す

目標達成への道のりは、一直線ではありません。うまくいかないこともあります。そこで役立つのが、「PDCAサイクル」です。

P (Plan):計画

  • SMARTに基づいた目標と行動計画を立てます。

D (Do):実行

  • 計画に沿って行動します。

C (Check):評価

  • 計画通りに実行できたか、目標に近づいているかを定期的に確認します。何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかを客観的に評価しましょう。

A (Action):改善

  • 評価結果に基づいて、次の計画や行動を改善します。うまくいかなかった点はなぜか、どうすれば改善できるかを考え、次につなげます。

このサイクルを回すことで、失敗から学び、常に最善の行動へと修正していくことができます。むしろ、失敗は改善のための貴重なデータだと捉えましょう。

目標達成は、決して根性論ではありません。「目的」を明確にし、「SMART」な目標を立て、「行動計画」に落とし込み、「PDCAサイクル」を回す。この一連のプロセスを身につけることが、仕事のパフォーマンスを飛躍的に向上させる鍵となります。

新入社員の皆さんにとって、目標設定や計画立案は、最初は難しく感じるかもしれません。でも、これは一生もののスキルです。ぜひ今日から実践して、仕事の「やりがい」と「成果」を両立できるビジネスパーソンを目指しましょう!

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執筆者

神戸 修

神戸 修(こうべ おさむ)

株式会社グレイス ゼネラルマネージャー

大阪学院大学 流通科学部流通科学科卒 学生時代より、就活・キャリア支援のサークルを立ち上げ人材ビジネス会社、給食会社にて法人営業、採用、広報業務に従事 アニュアルレポート、統合報告書の作成 東日本大震災等では現地の医療関連従事者の業務サポートを手がける

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